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●過去のルーツを振り返る
トレーニングの「過去を振り返る作業」においては今の現在から幼少までの出来事、ルーツを振り返っていきます。
子供はそのときに思ったこと、強く感じたことをそのまま大人まで引きずってしまうことはあります。
それがよいことであればそのままでもよいのですが、今のストレスの元になっているようなものであれば、大人になった頭でもう一度見つめなおしていくことが大切になります。
過去の出来事、トラウマから不安の気持ちを引きずっている場合には、これまでの過去のルーツを振り返り、そして一つ一つ何かに気づき、新しい考え方を見つけていくことが大切です。そうすることで心のバランスも良くなり、辛さも自身で乗り越えられるようになります。
ここでは参考に簡単にアドバイスを入れてありますので何かに気づくことができればと思います。トレーニングの大体の流れは掴めるかと思います。
トレーニングにおいてはマニュアル書に自身で気持ちの切り替え方、気づき方を詳しく説明してありますので、自身だけでも自分の過去を見つめ直す事が出来ると思います。
下記は対人緊張の方の例です。
(→●はアドバイスの部分です。)
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| (仮名)桜 夕子さん 現在のお悩みは⇒対人恐怖、人への緊張、人目が気になる。自分の気持ちを抑えこむ。自分に自信がもてない。 (下記は32歳〜幼少期まで)の過去のルーツ、トラウマです。) 32歳 ・近所や周囲の人からどういう人に見られているかがとても気になる。悪い風に思われていないかがとても気になり、いつも人と会うときは緊張していた。 こんな自分が情けなく、もっとしっかりとしたお母さんにならなければと思い、いつも頑張っていた。 ・自分がこうなったのは父、母のせいだと思ってしまう自分がいる。 31歳 ・子供(娘)が言葉を話すのが周囲よりも遅く感じ、このままで大丈夫だろうか、という不安が強かった。主人は「大丈夫だろう、気にするな」といっていたが、何も考えていない主人に腹が立った。 はっきりと話せない子供にイライラするようになった。(以前の自分と重ね合わせて非常に焦っていた。このままでは子供が駄目になるような気がした。)周囲に相談する人もいなかったので、不安がどんどん増していった。 →●あなたが小さかった頃のお母さんと似たような、子供を心配する気持ち、子供のためにもっとしっかりとしなければ!という気持ちがあります。 このことはとても素晴らしいこと、でもこの気持ちが強くなりすぎると、逆に悪い流れにもなるものです。お母さんの当時の想いも汲み取り、そして、同じようなプレッシャーを子供に与えないためには、あなたが、頑張り過ぎないこと、不完璧な自分をも受け入れていくことです。 難しく考え過ぎずに失敗も落ち度もたくさんある、人間らしさの部分をを子供に見せていくだけでよいのです。そのほうが子供も楽しく、又、あなた自身も心が楽になるはずです。 ・子供が姑といつもいると取られたような気分になり、イライラしていた。姑は甘やかしすぎる傾向があったので、このままではいけないと思っていた。姑との仲はますます悪化していったように思う。 →●あなたが小さかった頃のお母さんと似たような、心理状態があります。 30歳 ・子供が悪い風にならないように、いつも一緒にいた。守りたかった。 悪い嫁と思われないように頑張って家事、育児もしていたが、次第に、姑との価値観の違いが大きくなり、お互い受け入れられなくなっていったように思う。 →●あなたのお母さんも、当時は同じような気持ちがあったかもしれません。 ・女の子が生まれる。主人の両親と同居するようになる。 姑は優しい感じの人だったので安心した。 29歳 ・子供は作らないと決めていたが妊娠する。とても迷ったが、やはり生むことに決めた。自分がちゃんとしたお母さんになれるか心配だった。そしてこんな自分がお母さんになって、子供にも苦労をかけるのではないか、自分と同じ悩みを持たないかが一番心配だった。 →●しっかりとしたお母さんにならないで下さい。そのように力んでまで考えなくても、あなたは普通にしっかりとできるはずです。 ・近所の人の目が気になり、挨拶程度はするが話の中には入れない。というよりも避けていたと思う。何人かが集まり笑っているのを聞くと、自分のことを笑っているような気がしてしまう。やはり何処に行っても自分は人とうまく関わることができないんだと落ち込む。 →●自責 ↑トップへ 28歳 ・旦那は子供を欲しいといっていたが、こんな自分が親になっては子供にかわいそうと言う気持ちから、子供は作らないと決めていた。 ・付き合っていた彼と結婚。親からは猛反対されていたので、親にすごく悪いような気がしてすごく悩んだが、ここだけは我を通した。父は最初は怒っていたが、すこしずつ許してくれたように思う。 →●自分の素直な気持を信じてよく頑張ったと思います。 27歳 ・この頃から自分の服や髪型など誰にも気兼ねせずに自由に選べるようになった。こんなことは普通は当たり前なのだろうが、自分にとっては新鮮な気持ちだった。 →●自由な気持ち。そして本当の意味で自分の行動に対して自分で責任を取る力も、少しずつ身に付いてくるようになります。 26歳 ・この頃から、一人暮らしを始めた。最初は寂しかったが、親から離れる開放感から、すこし気持ちが楽になった。親からの呪縛が解けていくように感じる。しかし、母からの電話がよくあり、私がいくら疲れていても自分の都合で話し続けていた。さすがにウンザリしていたが、相変わらず話は聞いてあげていた。 →●抑圧からの解放。 ・上司が変わり、かなり厳しい上司になった。その上司が近くを通るだけでも緊張するようになる。いつも監視されているようでつらかった。失敗はできないという気持ちから、緊張状態も極限状態だった。 →●完璧な精密ロボットになろうとしないで下さい。 ・仕事を上司に評価されて嬉しかったが、尚のこと失敗することができないプレッシャー感が強まり、緊張状態はますます強くなっていった。電車や街にいってもいつも誰かに見られているような感じが強くなり、家に帰ると疲れてぐったりした状態だった。 →●周囲の人は、完璧なあなたばかりを求めているわけではないことに気づいていくことです。 25歳 ・付き合っていた彼を親に紹介したが猛反対された。高卒だったことが気に入らなかったようだ。 その後は親に何度も見合いの話を持ちかけられ、結婚までも親のいうとおりにしなければならないのかと凄く悩んだ。 ・レストランなどに入ると見られている気がして落ち着かない。オドオドしていたと思う。そういう自分を見られているかと思うとますます緊張してしまう。 ・仕事はうまくいっていたが、周囲の人とは相変わらずうまく会話が続かなかった。周囲の人がなぜか自分を避けるような感じがあった。こちらは仲良くしたいのに(と思っているのに)、自分を避ける周囲の人に対して不信感が募っていった。 →●しっかりと完璧に話そうとしすぎていませんでしたか?変に思われないために完璧な自分を演じすぎていませんでしたか? そうなると、周囲は雰囲気的に変なことを言ってはいけないような硬い気分になってしまうものです。完璧でなければ怒られそうな気持ちです。あなたとお父さんと同じような関係です。あなたもお父さんが「もっと気楽なら・・」と思っていたはずです。 周囲の人も同じようにもっと気楽な、そして落ち度も失敗もある、人間らしいあなたを求めているのかもしれません。そのほうが相手も気楽にあなたの心に入って来れます。完璧な精密ロボットである必要はありません。 ・母が父の愚痴を頻繁にこぼすようになり、嫌気がしていた。しかし私が聞いてあげないと母が可哀想だと思い、頑張って聞いてあげていた。自分の心も疲れているので、母の話を聞くと更に落ち込み、疲れも増していったように思う。暗い気持ちになった。父は相変わらず昔のままだ。 →●お母さんの話を聞いてあげることは悪いことではありません。あなたの優しさもわかります。 ただ、自分自身の心がひどく疲れきっているときまで、他人のことばかりかまってしまうと、自分の心が辛くなってしまいます。このような時は、なによりまず自分を大切にしてください。 そして自分の心が回復した後であれば、話を聞いてあげてもよいと思います。 22歳 ・新しい職場で周囲に認められようと人よりも頑張った。そのおかげで仕事の面でも信頼され、上司からも好意的に思われるようになった。ただ、仕事以外の話になると、とたんに話せなくなり、砕けた会話が苦手だった。なるべく飲み会などは避けていた。 ・なんとか就職する。同期の何人かとは普通にコミュニケーションが取れていたが、それ以外の人と接するときは自分を出せない。変に思われたくなく、頭が悪いと思われないように必死で話していた。必死で話している割には会話も続かず、以前にも増して緊張状態が強くなっていた。 →●過去の流れにより、いつしかあなたは「自分は変」と思い込んでいませんか。本当は変でもなんでもないのに、あなたがそう思い込んでいる面があるのです。 ”普通に自然な自分では”駄目な気がしてしまうのかもしれませんが、周囲の人は、普通のありのままのあなたも受け入れてくれる人は多いと思います。 |
| 大学時代 21歳 ・この頃は自分に完全に自信をなくし、自分は駄目で何も出来ない人間だ、という気持ちで一杯だった。就職先もどうしていいかわからないし、何をすればよいのかもわからなかった。 ただ、いい仕事、親に素晴らしいと思ってもらえるような仕事につかなければならないような気がしていた。 →●自責 →●このときは、まだまだ自分の心に蓋をして、親のために頑張ろうとしていました。このことを反省し、今後は誰のためでもなく、自分のために頑張って行くことです。 ・人と話すときに相手がつまらなそうにしていると、緊張してしまう。何とか明るく振舞って頑張ろうとするが、余計にうまくいかなくなる。相手がそうなるのは、自分に人間的な魅力がないからだと思う。 →●自責 ・緊張感、孤立感から学校を休むようになる。休むことで緊張しないので楽ではあるが、その分、ずる休みしたことの罪悪感、自責、そして不安感が強くなり、余計に辛かったように思う。 →●休むことも大切です。ですが、困難から避け続けることで、後々辛くなってしまいます。 19歳 ・大学に入って気分一新頑張ろうと思ったが、やはり周囲の人の雰囲気にとけこめない。自分はどこにいっても駄目なんだと思う。 →●自責 ・滑り止めの大学に入学。受験勉強はかなり頑張ったが、希望の大学に入れずにとても悔しかった。 父親からは「期待していたのに、もう終わりだ」「どうしようもない」「親戚に合わせる顔がない」とため息をつかれる。勉強でも期待に添えなかった自分が駄目人間に思えてしまった。これから頑張ろうと思っていたのに、やる気がなくなってしまう。 →●自責 →●お父さん自身、大人になりきれていない部分があります。 また世間体を気にして、完璧なものを追求する傾向があります。お父さんは、あなただけに対して完璧を求めているのではなく、いつも自分自身に対しても完璧を求めて、いつも自責していると思います。そのため、お父さん自身ピリピリして自分の些細な落ち度も許せずに苦しみながら生きていると思います。 そう考えてみると、これまでのお父さんの荒れようも納得できるかもしれません。 又、お父さんの観念では駄目と思われるものでも、他の多くの人の一般的な観念ではなんら駄目ではないことのほうが多いのです。あなたは受験には失敗しましたが、その過程でどれだけ頑張ったのかはよくわかります。そういう自分は本当に駄目なのでしょうか・・。私はそうは思いません。あなた自身でももう一度よく考えてみてください。 ↑トップへ 高校時代18歳くらいまで ・進路のことで両親とかなりもめた。本当は別の大学にいきたかったが、主張しても意見が通らず、あきらめざるを得なかった。 →●抑圧 ・父親が嫌いなため避ける。小さい頃は父親の行動について疑問に思うことがあってもそれほど嫌悪感がなかったが、この年になっていろいろな思いが湧き起こり、腹立たしい気持ちが一杯になる。 ・家に帰るのが嫌で、遅く帰宅することがあった。父が玄関の前で待っており、ひどく叱られた。 「この不良娘!」「お前などうちの子ではない!」などいろいろ言われた。この頃は多少反発できるようになっていたが、反発すると更に強く怒鳴ってくるので、やはり太刀打ちできなかった。 →●当時のあなたにとっては、お父さんの行動はかなり理不尽に感じたと思います。ご両親の行動がよい悪いは別にして、ご両親は目に見えない形でやはりあなたのことを心配していたようです。 ・友達付き合いなども変わって、両親が自分の友達にあれこれと口を出すようになる。 家の厳しさ(門限は6時)もかなり負担だったためそのことを話しても「言うことを聞きなさい!」「そんな悪い子に育てた覚えはない!」と泣き出された。やはり自分の気持ちは何一つ通らず、わかってもらうのは無理なんだと思った。 →●ご両親の行動がよい悪いは別にして、親の立場に立ってその心理状態を考えてみてください。 ・自分で服を買ってきたら、「なんだその服は、みっともない。もっと高校生らしい服にしなさい」と着させてもらえなかった。そのためいつも地味な服を着る羽目になっていた。 →●抑圧 →●あなたに自我が出始めたことはよいことですが、親がそれを受け入れられず、自我を抑え込んでしまいました。 ただ、あなたのお母さんは元々他のお母さんたちに比べて心配の気持ちが強い人なのですから、尚のことこのようなことを認めることができなかったのかもしれません。 ・人にどう思われているのかが気になっていつも緊張していた。相手から話しかければ答えることは出来るが自分から話すことができない。 相手が一人のときはまだ話せるが、相手が複数になるととたんに話せなくなった。たまに、無理をして話すときもあったが、他の人がつまらなそうな顔をしていたりすると、緊張しうまく話せなくなる。 ・教科書を読むときに声が震えてしまい、そのことで周囲から笑われた。 ・自分の容姿が気なり、異性と接する時の緊張が強くなった。 ・勉強だけは頑張っていたが、高校(進学校)に入ってからはもっとできる人が一杯いて、成績もクラスの中くらい。勉強だけが心の支えだったのに自分はたいしたことがないんだと思う。自信をなくしていく。 →●自責 ・万引きをしたのを見つかってしまった。両親にひどく怒られる。「情けない、世間に知られたらどうなるんだ、親の顔に泥を塗るな!」といわれた。まったくそのとおりだが、なぜか悲しかった。 →●子供の気持ちは正直です。親が自分の保身のために怒っているのか、子供のために怒っているのかを無意識に感じます。 親もあなたのことは心配していることは間違いありませんが、いつしか親自身の心に歪が生じてきたのかもしれません。 ここでは、親の言葉には惑わされず、悪いことをしたことについてしっかりと反省してゆけばよいです。 ↑トップへ 中学時代15歳まで ・クラスで笑い声が聞こえると、自分のことを馬鹿にして笑われているような気分になっていた。 表情も硬く、うつむき気味で、いつも緊張していた。そしてこんな自分がどう思われているのかがとても気になっていた。 ・勉強だけは頑張ろうと思い、いつもトップクラスだった。初めてクラスで2番になったときはとても嬉しく、親にそのことを報告したら、 「もっと頑張れ!」といわれた。 その後1番になったときは親も喜んでくれたが、1番以外のときは何も言われなかった。 →●一番を目指すことは悪いことではなく、あなたにとってマイナスなことばかりではありません。 ただ、一言何か欲しかったと思います。ここであなたは完璧でなければ認められない、一番でなければ駄目だ!という気持ちに余計になったかもしれません。ですが、あなたはよく頑張ったのです。 たとえ1番でなくても、懸命に頑張った自分を褒めてあげることです。頑張ったのに、更に自分で自分を責めてはいけません。 ・家庭内では両親の喧嘩がたえず、父親の怒鳴り声がいつも響いていた。その度になぜか胸が締め付けられるような苦しさを感じ、なるべく自分の部屋に閉じこもっていた。 たまに、家族が機嫌のよい日もあった。でも、その和やかなムードもいつ壊れるかもしれないと思い(実際にほんの些細なことで、壊れてしまう、すぐ喧嘩になるので)、そのムードを壊さないために、両親に気を遣っていた。 →●ここでは家庭内の両親と、それ以外の他の多くの人間の感覚を分けて考えてみましょう。 他の人たちの多くは、多少のことは受け入れてくれます。当時の家庭内のように過度に気を遣わなくても、失敗しても、そう壊れませんし、大丈夫なのです。当時の家庭との違いをしっかりと気づいていきましょう。 小学校時代 ・ピアノ、習字、塾と習い事ばかりに通わされていた。ほんとうは友達と遊びたかったが、それよりも親の期待というか、言いつけにそむくことができず、嫌々ながらも頑張っていたと思う。 親はこういう自分の気持ちをいまだに知らないと思う。 →●たしかに辛かったと思いますが、このこともあなたにとってマイナスばかりではないはずです。 ・何か新しい行動をするときに、なぜか「誰かに怒られないだろうか・・・」という気持ちが生じていたように思う。 ・友達の輪からもいつしか離れてしまったのでとても辛かった。 話題に入ろうとしても、一緒に遊んでもいないし話の中にも入れなかった。自分は人と会話をするのが下手なんだと思った。 →●自責 →●他の子供たちよりも遊ぶ時間がなかったのですから、すぐに話に入れないのも当然だったのです。 今まで自分は会話が下手だと思い込んでいませんでしたか?実はけっして会話が下手なわけではのではなかったのです。子供だった当時のあなたがこのように悪い風に思い込んだ部分を、見つめ直していくことです。 ・学校のガラスを誤って割ってしまう。怒られるのが怖くバレないように黙っていた。その後自分が割ったことがバレてしまい、かなりきつく叱られてしまった。父からは「恥をかかせやがって」といわれた。自分はなんと愚かな駄目な人間だと思った。そのことで両親が喧嘩になったため、悪いことは絶対にしてはいけないと思った。 →●自責 →●学校の件は素直に反省しましょう。自分を駄目だと思う必要はありません。反省だけで十分です 。ただ、隠せば隠すほど辛くなることを再認識してください。 又両親のためでなく、自分のために反省しましょう。 ・両親の喧嘩がたえず、父親はなぜかいつも怒っていた。母親はそれをいつも取り繕うように、怒らせないように気を遣っていたが、それでも父の理不尽な怒りはおさまらず、怒鳴ったり、物を投げたりして荒れていた。私はそのことがある度にいつも怯えていた。 (父当時31歳) →●当時の父親自身に、今の自分と同じような重圧がなかったのかを考えてみましょう。 ・夫婦喧嘩の後、母から「あんたのせいだからね」と言われた。自分は悪い子なんだと思った。しかし自分の何が悪いのかがよくわからなかった。今思えば、父から「お前のしつけが悪い」などと罵声を浴びせられたのだろう。(母当時28歳) →●あなた自身は何も悪くありません。明らかにお母さんの行き過ぎの発言です。そのことを理解するとともに、当時のお母さんのストレス状況、そして大人になりきれていなかったお母さんの心を考えてみましょう。 今のあなたと同じように、”子供を悪い子にさせてはいけない”という気持ちが強すぎるあまり、ストレスがたまり、神経質になっていなかったかを考えてください。結果的にあなたには心の傷が残ったかもしれませんが、そのお母さんの想い自身には何も罪はありません。 このような背景を考え、子供時代に気づくことが出来なかった部分について考えて見ましょう。 ・母から、他の子供の悪いところを見て、「ああなったらお終いだ」「あんたはあんなふうになるんじゃあないよ」といつも言われていた。 →●上に同じ |

| 幼少時代 ・小さい頃はまだ友達と普通に遊んだりすることもあったと思う。でも、あまり遊んだことがない子と遊ぶときには楽しむことができず、黙り込むことがあった。こんな自分はおかしいのではないかと思った。 →●自責 ・親の言いつけどおりにすることができなかったときや、ちょっとわからないことを聞いただけでも、母はイライラした感じになり、「さっさとやりなさい!」と罵声を浴びせられた。 自分は何もできない人間なんだと思った。 →●自責 ・うちの家庭は外からは実にいい家庭に見えていたと思うが、世間体ばかり気にして、 実は内情はガタガタだった。 近所の人からも、「お祖母ちゃんは優しくていいね。」といわれていたが、ヒステリックな祖母のことを知っていたので、答えられず黙っていた。 ・よくお人形遊びをしていたが、なぜか祖母は気に入らなかったらしく、しばらくして大事にしていた人形を勝手に捨てられていた。敬老の日に肩たたきの券をプレゼントしたが、「年寄りより扱いするな」など文句を言われ、券を破かれ捨てられてしまった。とても悲しかった。 → ●小さい頃のあなたは自分が悪かったと思い込んでしまいましたが、実はあなたは何も悪くありません。お祖母さん自身の心の問題なのです。 ・厳しい祖母だったが、優しい時もあった。でもいつ厳しくなるかわからないので気を遣っていた。 ・母と祖母は折り合いが悪く、祖母と一緒にいるときは、母は機嫌が悪く、母と仲良くしているときは、祖母は母の悪口を私に聞かせていた。私はどうすればよいのかわからなかった。祖母が亡くなるまで、私はずっと気を遣い続けていた。 →●自分のせいで周囲の雰囲気を悪くさせていると思い込んでしまったようですが、あなたは何も悪くありません。”自分が悪い”と思い込んだこと自体が、実は間違いだったのです。 →●現在(32歳時)のあなたと同じ状況にあった当時のお母さんの気持ちを考えてみてください。 これまで理不尽な叱り、行動などがあり、あなた自身辛かったと思います。両親の理不尽な行動は両親の重大な責任です。ですが、その理不尽な行動が起こる元は、実は純粋な気持ちから来ていたのかもしれません。純粋な気持ちとは、子供をよくしたい、子供が自分のほうを向いて欲しい、という気持ちです。 当時のお母さんも始まりは、今のあなたと同じ心境だったかもしれません。ただ、頑張りすぎてしまい、そこからストレス、心の歪が大きくなった面があると思います。 過去を振り返る作業では、まずは、自分は駄目でもなんでもないのに、自分をひどく責めていたことにしっかりと気づき、そして「自分は悪くはなかったんだ」ということにもしっかりと気づいていくことです。 ここに記しただけでも、何度も”→●自責”が出てきました。これだけ自分で自分を繰り返し責めていれば、自分に自信がなくなるのも当然だったのです。しっかりと見つめ直して少しずつ新しい心を育てていきましょう。 そして、もう一つは、ご両親を恨むばかりでなく、ご両親の心のうちを汲み取って行くとよいです。 これは幼少時代にはできない作業です。ですが、今大人になって、親になったあなたであれば比較的理解できると思います。 |